アシックスのグライドライド(GLIDERIDE)を履いて約1年。1,100km走ったが、ジョグであればまだまだいけそうな耐久性です。
しかし、そうは言ってもハイペースとなるとやはりそれなり。
そんなわけで、以前とても良かったナイキ ズームペガサスへの買い替えを検討。ところが、在庫があるカラーは全部地味目。
悩んだ末、結局似たようなフォルムであるナイキ エアズームライバルフライ3 にしました。ところが、これ、スピードは出るものの、足のあちこちから警報が鳴り出す始末。どうやらクッション性が私には弱かったようです。
今更ながら部活シューズたる所以を痛感したのです。
シューズに求めること
私がシューズに求めることは、
- 軽い
- テンションが上がる派手目のカラー
- クッション性と反発性があり脚へのダメージが少ない
- キロ5分弱に上げても気持ちが折れない
- 購入価格で1万円前後
- 800kmはもたせたい
と、わがまま放題ですが、以前使ったズームペガサス36は全てを満たしていました。
ちなみに私は、180cmの72kgです。
シューズの選択
ところで、今まで履いたシューズを思い返すと、最高だったのがカーボンプレート入りのナイキズームフライニット。反発が素晴らしく足が前へ前へと勝手に進む感じでした。しかし、耐久性が言わずもがな。
で、全ての欲求を満たしてくれたのがズームペガサス36。
そんなわけで再びナイキに返り咲きとなったのですが、冒頭に書いた通り、ちょうど派手目の色が完売中。迷った挙句、部活シューズとは聞いていますが、フォルムが似ており、クッション性も恐らく大丈夫でしょう!と勝手に納得しズームライバルフライ3の購入に至りました。
ナイキ エア ズームライバルフライ3
ナイキが打ち出す特徴を簡潔にまとめると
- スピードを追求した丈夫なデザイン
- ハイペースの長距離なら、トレーニングとレースの両方に適応
- 従来よりも柔らかいフォームクッショニングを搭載
- ソールに耐摩耗ラバーを使用し耐久性アップ
- Zoom Airユニットを母指球の下に配置し、足を押し出す際の反発力を追求。
と、履いてみたら正にこの通りです。が、、、
まずは、恒例の重量です。
28cmで268g。
そして、これまた恒例の歴代シューズを軽い順に並べると、
ミズノ ウエーブアミュレット | 227g |
ナイキ オデッセイリアクト | 251g |
ナイキ エア ズームペガサス36 | 262g |
ナイキ ズームフライニット | 263g |
ナイキ エア ズームライバルフライ3 | 268g |
ミズノ ウエーブライダー21 | 312g |
アシックス グライドライド | 320g |
アシックス GT2000 NY5 | 335g |
第5位です。
そして、ズームペガサスにフォルムが酷似と思い込んだのがソール形状。
でも、5,000円程度の価格差もあるし普通に考えて当たり前ですが材質含め全然違いますよね。
あらためてペガサス38との違いを確認すると、
ズームライバルフライ3 のミッドソールはクシュロン+ 前足部にZoom Airユニット搭載。
ペガサス38はリアクト+ 前足部にZoom Airユニットを搭載しており、クシュロンに比べるとクッション性も反発性もより優れている。
ソール高も28mmのライバルフライ3 に対しペガサスは31mmと3mmほど高い。
画像は、800km以上走ったズームペガサス36と比較してます。さすがにペガサスのソールはつぶれてますね。
走り心地
シューホールは、薄手なので紐を引くとギュッと全体が絞まる。もっさり系のグライドライドに比べると履く時のストレスは少ない。
一つ気になったのは、シュータンのこのカット。
いつもタン中心部を引っ張る私としては、あるものが無いというかなりの違和感。いずれ慣れるとは思いますが、、、
で、履いてみるとグライドライドのような履かされてる感はなく、紐を絞めることでくっとフィット感が増す感触はナイキらしい。
そして、軽い。ペガサス36より数グラム重いが、さすがにこのクラスは軽さを意識できる。そして、グリップ感も高い。
グライドライドからの乗り変わりというのもあるが、いつもなら足の重さを感じてしまう目に見えない程度の上り傾斜でも身軽にスタスタ進みます。足上げも足送りも軽快。スムーズにペースアップができる。
と、軽さは抜群ですが、厚底慣れしたがゆえ気になる事が2点出てきた。
ひとつは、前足部のソールの薄さ。クッション性が無いわけではないが地面へのダイレクト感が強すぎる。着地までのストロークも微妙に伸びており、同じ走り方だとバタバタと嫌な音がする。で、走り方を修正するわけだが、そうすると脛の下部やふくらはぎ横にダメージが残ってしまう。要は自力で脚を使うべきところをどれだけシューズに頼っていたのかということです。
そして、もう一つ、前足外側がやけに地面に引っかかる。確かにグライドライドと比べるとつま先の反り上がりがかなり少ないが、ペガサス36と比較しても少ない。その分、自力で足を上げないと引っ掛かるようです。いずれも、シューズの性能に甘えていたと言えばそれまでですが、、、
いずれにしろ、これも時間が解決するかと気持ちを切り替えた矢先大きな問題が出たのです。
クッション性は若者向け?
そう、足のあちこちが痛み出したのです。膝から始まり、股関節、そして足首、脛、挙句は右足の裏へと。一過性な感じとはちょっと違い、一歩一歩が軋む感じの痛みです。特に足首については、間もなく捻挫に発展しそうなレベル。
どうも私にはライバルフライ3のクッション性だと弱すぎるようです。
まとめ
始めから部活シューズと聞いていながら、自分勝手な解釈で履きこなせると踏んで購入しましたが、全く適応できない状況でした。
店員さんは、優しいので「練習やレースにも対応しコスパが良いので部活生に好まれてます。」なんて遠回しに言うけど、実は、関節や身体が柔らかく、バネもある若者になら十分履きこなせるが、体力の衰えた老体にはきついよ、という事を「部活シューズ」という言い方で遠回しに警告してくれてたんだと今更気付きました。
メーカーもコンセプトをしっかり考え商品化しているわけだし、それに当てはまらないことを薄っすら感じながら無理した結果が今回です、、、
そんなわけで30kmほど走って手放すことになりました。
あっ、これって決してズームライバルフライ3 が悪いということではない事は最後に付け加えさせていただきます。