厚底ブームの流れを受け2019年9月にアシックスから軽量&厚底シューズであるGlideRide(グライドライド)」が登場した。
発売当初、実物を手に取り以前履いていたGT2000に比べ随分軽い印象があった。その時から興味を抱き、今やGlideRide 2が出ていますが、今更ながら初期モデルを購入し680㎞を走った印象をレビューしてみます。
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アシックス グライドライド
まずはシューズの重さ。持った感じは「軽っ」ですが、実際量ると、28㎝で320g。
歴代シューズと比較すると、
ミズノ ウエーブアミュレット | 227g |
ナイキ オデッセイリアクト | 251g |
ナイキ エア ズームペガサス36 | 262g |
ナイキ ズームフライニット | 263g |
ミズノ ウエーブライダー21 | 312g |
アシックス グライドライド | 320g |
アシックス GT2000 NY5 | 335g |
あれ? GT2000とさほど変わらない、、、触った感触に惑わされたのだろうか??
ナイキと比較すると足先に1㎝弱余裕があり、やや大ぶりな印象です。
履いてみての印象
履き口やタン、そしてシューホールあたりの材質が結構厚め。そして、アシックスの特徴でもあるが、かかと回りががっちりできている。
それらのせいか、ごわついてかなり履きづらい。特にひもが素材に食い込みすぎで、奥の方を締め直すのに指を差し込んだり指先で引っ張ったりするのが結構大変。とはいえ、履いてしまえば足全体が程よく固定される。
そして、つま先のせり上がりだが、写真で見るとナイキのズームフライより反っている。
ところが、立ち上がってみるとナイキほどつんのめる感じがしない。恐らくソールの反りあがり位置が微妙に違うからだと思われる。
走ってみて感想
軽さはさほど感じないが、GT2000のような重さも感じない。かかとのホールド感は相変わらず高く着地時のぶれも無い。
前述したが、ひもをきっちり締める作業が結構ストレスなので、必然的に緩めにしているが、それでもホールド感はしっかり保たれる。
そして、クッション性だがアウトソールは若干硬め。地面をたたく音が強めだ。
しかし、ミッドソールとうまくバランスされており、程よくクッション性を感じる。現在、体重73㎏だが、着地時の沈み込みも少ない印象です。コーナーでもしっかり安定感を得ることができる。
そして、GT2000と重量はさほど変わらないが足運びがかなり楽である。これは、ソール先端部の反り上がりと厚底の反発性の恩恵かもしれない。慣性に身を任せて脚を回すことが容易い。
ただし、反発性ついて言うとナイキはストライド走法気味に走っても楽だが、グライドライドはピッチ走法じゃないとタイムが上がらず結構疲れてしまう。←あくまでも私個人の感想です。
680㎞を走ってみて
GT2000には失礼だが、距離を重ねると重さや足運びの悪さに辟易したが、グライドライドにおいては当初の印象を未だキープしている。
ただ、履くときの面倒くささは未だストレスです。生地がぶ厚く、指を入れるクリアランスがどこも少なく、ひもの奥の方を閉めなおすのも一苦労。まあ、履くときは靴ベラを使えという話でもありますが。
そして、自分の場合5分半から6分程度のLSDであれば、走行後もさほど疲れず、翌日に疲労も残しません。ところが、追い込んだ翌日はかなりダメージがでます。
どうやら、自分の走力だとジョグやLSD用に向いているシューズのようです。
それと、肝心な耐久性。680㎞を走って、アウトソールのかかと外側がややすり減っているものの全体的な消耗具合は少ない方だと思います。クッション性や反発性にも今のところへたりを感じません。軽々1,000㎞を越えそうな予感がします。
まとめ
「ストライドの効率を高めRUNをもっとラクに、もっと長く」のコンセプトにはぴったりはまってると思います。ランニングを始めたばかりの方なら、他のシリーズよりかなり走りやすいので長続きすると思います。
ただし、「もっとスピードを上げたい」「サブ3.5を切りたい」という方には、もっさり感が強いかな。
私の場合、このシューズで追い込んだ時のキロ平均が4分50秒くらいですが、それ以上はなかなかタイムが上がらないです。
そう考えると、履きやすさや軽さ、走りやすさ、そして自分の速度域にはナイキが合っているようです。同じようなきつさで走った場合、ナイキのズームペガサスは、もう少し早い時計が出ました。次のシューズ、またナイキに戻りそうです。