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オーディオテクニカ。メモリ内蔵イヤホンATH-SPORT90BTの実力は如何に

スマホからランニングウォッチに変えたばかりなのに、今度は「音楽を聴きながら走りたい」という欲望が芽生えてしまった。ところが、手持ちのアイテムでは音楽を聴く術がない。そこで、たどり着いたのが音楽プレーヤー機能内蔵イヤホン、「オーディオテクニカATH-SPORT90BT」です。

なぜ、メモリ内蔵ヘッドホンなの?

もともとiPhoneで音楽派のランニングだったが、いかんせんバッテリーの減りが早い。

今回もランニングウォッチの検討で、ガーミンForeAthlete(フォアアスリート)245か音楽再生機能付の245 Musicかで悩みましたが、やはり、バッテリーの減りが気になります。

※245Musicの場合GPSモード+光学式心拍計+音楽再生で最大6時間

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面倒くさがりの性分なので、あれやこれやとチョクチョク充電をするのは避けたいところです。

結局、245Musicにすると245に比べ約5,000円高くなるが、その5,000円とそこそこのBluetoothイヤホンを購入したとすると、「メモリ内蔵型イヤホン」に近い金額になるというのが購入のきっかけです。

 

オーディオテクニカATH-SPORT90BT

内蔵の4GBメモリに音楽を保存し、スマートフォンやスマートウォッチを介さず、単独で再生できるというのが最大の特徴。おおよそ800曲入れられます。

左右のイヤホンはコードで繋がっており、ガンメタブラックで質感はとても良い。

コントローラーは、右耳側にぶら下がります。

 

同梱品は落下防止用のイヤーフック(耳のくぼみに入れる)とイヤーピース。それぞれ大きさは4種類。それに収納用の袋。

周囲の音を取り込めるヒアスルー機能のほか、マグネットセンサーを内蔵し、左右のヘッドホンを合わせることで音楽の一時停止にも対応します。
もちろん、防水性なので汗などにも強いはずです。

ちなみに音楽再生は、内臓メモリとBluetoothでのペアリングのどちらも可能です。

  • 充電時間 約3時間
  • 内蔵メモリ(音楽プレーヤー)再生時 約8時間
  • Bluetooth再生時 約5時間

私の場合、メモリ再生派なので、Bluetooth使用時のレビューについては今回割愛させていただきます。

音楽の転送方法

再生できる対応フォーマットは、

  • MP3「.mp3」
  • WMA「.wma」
  • WAV 「.wav」
  • FLAC 「.flac」
  • APE「.ape」

現在、音楽データはiTunesに取りためています。殆どの拡張子が「.m4a」です。なので、「.mp3」に変換する必要があります。

m4aとは、アップル社が独自に定めたファイル形式で、AAC規格で圧縮された音声ファイル。アップル社のiTunesで再生可能です。

なお、変換についてはiTunes内でもできますが、私は、安心安全で無劣化変換ができるといわれている「Renee Audio Tools」という無料ソフトを使っています。

m4aからmp3への変換。無料ソフト「Renee Audio Tools」が超便利iTunesのm4aをmp3へ変換する安心・安全・無劣化の変換ソフト「Renee Audio Tools」の使い方はこちらです。...

音楽データを変換後、ATH-SPORT90BTとパソコンを繋ぎパソコン内のMP3データをドラッグ&ドロップするだけです。

 

 

イヤホンの装着感

イヤーピースを耳の穴に差し込み、補助でほっき貝みたいなフックを耳のくぼみの軟骨間に揉みいれ固定させます。

ところが、この調整に大往生。

純正のシリコン製のイヤーピースとイヤーフックを全て試してみたが約22gの重さが災いしてか10mも走るとポロポロ外れてしまう。Lサイズのイヤーピースをぐいぐい押し込み無理やり固定できたと思いきや、乾燥した天気だと全く留まってくれない。

どうやら耳の形と相性が良くないようです、、、

あれやこれやと3日くらい試し続けたのですが、遂に純正のイヤーピースに見切りをつけ、耐久性がやや劣ると言われていますがウレタン素材のものを試すことにしました。

するとこれがドンピシャ!今までになくしっくりと固定され全く外れることも無く、2時間程度のランニングでしたがなら耳が痛くなることもないです。

メルカリ行きが頭をよぎっていただけあり、嬉しい限りです!

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音質

純正のイヤーピースは音がやや遠く感じますが、中高音は一つ一つの音がクリアで伸びがあります。半面、低音はやや物足りない印象です。好みとは別になりますが、音の質ということで括るとさすがはオーディオテクニカ、質が高い音といえます。

さらに、ウレタン製のイヤーピースにすると少し音源に近づいたようでグッと雰囲気が変わりました。より、一つ一つの音を感じ取れ臨場感が増します。低音の強さも増すのですが、中広音と比べるとやや控えめな味付けです。そうは言っても、ランニングをしながら聞く分には全く問題にならないレベルです。

いまいちな所

2つほどあります。

まずは、4GBと言うことで800曲くらいは入るのですが、気分に合わせ聴きたい曲を瞬時に選ぶことが不可能です。というのも、新しく転送した順に再生されるのですが、曲を送るのもその順番で1曲ずつしかできないのです。つまり、100番目の曲が聞きたい場合は、100回送る必要があります。

なので、転送するのは多くてもアルバム2、3枚程度が良いかもしれません。こまめに入れ替えをする必要があるので結構面倒です。

それと、コントローラーのボタンが渋い。
もしかしたら不良品?という気もするが、とにかく何度も押さないと効かない時がある。一方で一発で効いたりとかなり不安定です。
メーカーさんに調べてもらったところ、初期不良でした。代替品は全く問題なかったです。

まとめ

低音が弱いだ、コントローラーが渋いだといろいろ書きましたが、安目のイヤホンの音質とはあきらかに違い、音に幅と深みがあります。そこは、やはり天下のオーディオテクニカです。

バッテリーも1時間前後のランニングであれば1週間持ちます。ランニング用としては充分だと思います。
何と言っても、スマホや音楽プレーヤーを持たずに走れる解放感は最高。毎回忘れものをした気分になるくらいです(笑)

ただし、曲選びの不便さは否めないというのが本音です。メモリを1GB程度にし転送量を減らし価格を下げたほうが良いかな、なんて思う今日この頃です。

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