ランニング用に購入したカナル型ワイヤレスイヤホンがポロポロ外れ、走りに全く集中できません。無理やり耳に押し込み、収まった気がしても10mも走ればすぐポロリ。
サイズ違いで同梱されている純正のイヤーピースをあれこれ付け替え、トライ&エラーを繰り返し、ほとほと困ってる人は恐らく私だけではない気がします。
いや、大丈夫です!諦めないでください。最後二手、ウレタンのイヤーピースとまだどこにも書かれていない裏技、アルコール洗浄がその悩みをスパッと解決してくれます。
カナル型イヤホン
耳栓のような形状のイヤホンがカナル型。殆どの機種は、シリコン製イヤーピースが付属されます。私の購入したオーディオテクニカATH-SPORT90BTもシリコン製のイヤピで、更に耳の窪みの軟骨の間で固定させるインナーフックも付いています。質量が約22gとやや重いせいもありますが、全くフィットしないという厄介な状況です。
あれこれ試して結局、外耳口より若干大きめに感じるLサイズを無理やり押し込み、ぎりぎり落ちないレベルになったが、音が随分遠くで聞こえる始末。しかも、乾燥した天気が続くと元の木阿弥でほとほと困ってしまった。
ヨドバシカメラへ相談に
こうなったらプロに相談しようとヨドバシカメラに直行。最初の店員さんには袖にされたが、2人目の方が親身に耳を傾けてくれた。そして、紹介されたのがコンプライ社のウレタン製イヤーピース。ご丁寧にもサンプルを持ってきてくれ、やや汚れが気になったものの試着したら今までの悩みが嘘のよう。
知らなかったのですがウレタン製のイヤピは指で潰してから耳に入れ、徐々に膨らむことで固定されるのですね。
コンプライ™イヤホンチップ
ちなみに店員さんから聞きかじった情報ですが、
- 素材は、シリコンの約30倍の柔らかさをもつ、独自開発の低反発ポリウレタンフォーム
- 体温で柔らかくなり耳の穴にピタッとフィットする
- 雑音軽減技術が施され、音漏れや騒音をシャットアウトするノイズキャンセル的な性能
- 伸縮性のある素材なので、アクティブな動きでもズレない
- 顎の開閉など細かい筋肉の伸縮にも対応
- 吸水速乾性に優れており、耳の穴の通気を邪魔せず汗をかいても蒸れない
だそうです。
イヤホンによってノズル(音の出る所)サイズが違うので、自分のがどのタイプかコンプライ™の公式ページから調べることが出来ます。
私は、TS200のアジアンフィットです。
確実に固定されるフィット感
コンプライはイヤーピースと呼ばずイヤーチップと言うのですね。早速、つけてみます。
チップを小さく潰し耳の穴に挿入し、インナーフックを固定するだけです。すると、チップが徐々に膨らんでくるのが分かります。
今までのシリコンイヤピは、引っ張ると頼りない固定感でしたが、低反発ウレタンは30秒もすれば、いい感じに食いつきます。もちろん、走っても外れない。
と思いきや、やはり時間が経つと落ちてくる。
そこで考えたのが、とどめの一手!
おさえておきたいメリット・デメリット
その前に、シリコン製とウレタン製、それぞれ良いとこ、悪いとこがありますので念のため整理します。
■シリコンタイプ
メリット
- 価格が安い
- 耐久性が高い
- 洗うことができ手入れが可能
- 音質は、全体的にバランスが良く、フラットな印象
デメリット
- 遮音性が高くない物もある
■ウレタンタイプ
メリット
- 程よいフィット感(長時間の着用も快適)
- 遮音性が高い
- 音質は、低音域に厚みが生まれる
デメリット
- 手入れ不可能な消耗品
- 比較的高価
そうなんです、今回購入したのもワンペアで1200円程。決して安くはないですね。
ランニングなので汗が流れ伝わる可能性大で耐久性にやや不安ありです。この辺りはしばらく検証してみようと思います。
なお、コンプライからスポーツ専用の「SPORT PRO」というのがあるようですが、Mサイズのみのラインナップでした。
アルコール洗浄
さて、そのとどめの一手とはアルコール洗浄です。
検索したのですが、どこにも書いてなかったので我が身で試してみました。
どこを洗浄するかというと、
- インナーフック
- 耳の穴の入口(イヤーチップの触れる部分)
- 耳のくぼみの軟骨の間(インナーフックが触れる部分)
そう、インナーフックや皮膚に付着した油脂を拭き取るのです。
ティッシュ等にエタノールを吹き付けて拭き取ります。
※皮膚やインナーフックに直接吹きかけないでください。また、コンプライ™ウレタンイヤーチップは洗浄しないでください。
これが大正解!インナーフック共々、驚くほどのグリップ力を得れます。
ちょっと沁みるかもしれませんが、やってみる価値はあると思います。
まとめ
せっかくランニング中の気分転換にと思ったのにポロポロ落ちてきて、逆にストレス。自分の耳の形が特殊なのかと諦めムードでメルカリ行きが頭をよぎりました。そんな矢先の逆転満塁ホームラン。心が折れかけたランナーの皆さん、是非お試しください。