ついに自分の好みにベストマッチしたイヤフォン、オーディオテクニカのATH-CKS5TWに巡り合った。
ところが、そんな矢先、荒れた天気の中、風にあおられた傘を支えようとした瞬間、腕がイヤフォンに当たり、そのままコロコロと側溝の穴にカップイン。
そんなわけで、完全独立型のイヤフォンは危険という事で、イヤフォンがコードで繋がれた左右一体式ワイヤレスタイプで、迫力の重低音再生を売りにしているSONYのEXTRA BASSシリーズ「WI-XB400」を購入。
さてさて、その実力は如何なものか?
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WI-XB400の特徴
オーディオテクニカは、片耳のイヤフォンを紛失した場合、特別価格で製品一式を販売してくれます。金額は、およそ8,500円。
しかし、すでにペアリング不良で3回もやり取りし、ようやく正常品を手にした矢先、紛失したとも言えず、泣く泣く他社品に乗り換えることに。
そこで、今回の購入ポイントとして、
- 基本、重低音重視で生々しいサウンド希望
- 左右一体式ワイヤレスタイプ
- 出来るだけ長めの再生能力
- 1万円以内
そして、選んだのがSONYの「WI-XB400」。
ざっと、主な特徴をまとめると、
- 迫力の重低音再生
- 最大15時間再生可能。さらに、10分の充電で60分の再生が可能
- ワイヤレスでも高音質なAACに対応で音質劣化が少ない
- 21gの軽量ボディと首まわりのバランスがいい形状
- マグネット搭載でイヤフォンがまとまる。さらに丸めて持ち運んでも絡まりにくいフラットケーブル採用
ということで、良かったところと気になる音質についてレビューをします。
良かった所とちょっと気になった所
まずは、ペアリング。
一度ペアリングさせてしまえば、電源を入れるたびスムーズに繋がる。この辺はノンストレス。
ちなみに、コントローラは左耳側に来ます。
続いて、左右のイヤフォンを繋ぐコード。
こんな感じで、平麺のようになってます。
これが、逸品! まとまり易く、しかも絡みずらくて最高です。
スーツのポケットに入れた時などは煩わしさがぐっと減ります。
バッテリーに関しては、15時間程度はしっかり持ちます。(最初だからかそれ以上の気もします)
反面、バッテリーがやや大きい感じです。
右耳側にはバッテリー、左耳側にはコントローラーがぶら下がります。普通に歩くには問題ないですが、ランニングの振動では振り子の原理で外れやすくなります。
それと、静かな場所では、静かな曲を聴くとタッチノイズがやや気になります。まあ、屋外では殆ど気にならないレベルですが。
あと、7,000円前後の価格のため、イヤフォンの見た目がチープですね(笑)
音質
さて、気になる音質ですが、R&Bにおいてはガッツリ重低音が響きます。
ところが、ロックやJポップは、なんだか今ひとつ。
中高域についてはクリアに鳴らし、優等生如く当たり障りなくチューニングされており、万人受けするかなというのが第一印象。
ところが、よく聞くとどうも中域が弱い。真ん中が抜けている感じだ。
聞きたい音を探しに行く言うとわかりやすいかもしれない。
鳴きのギターの差し込みなんかは、全くときめかず、音に浸れるイヤフォンではない感じです。(あくまでも個人的な感想ですが)
低域を意識しての作りというのはよく感じるが、中域が弱く、そのせいか高域が悪目立ちしシンバルなどはやや刺さり気味に感じてしまう。
音質という部分でいうと、1万円以上でもなく5,000円以下でもないレベルで本当に当たり障りないのだが、生々しさという観点から言うと、あまり楽しめるイヤフォンではないというのが私の結論です。
このままでは、お蔵入りという感じなので、その前に他メーカーのイヤーピースを試してみた。
すると、なんと、なんと、、、、
final(ファイナル)イヤピース Eタイプ BLACK+BLACK赤軸
これは、低域よりのバランスでチューニングされたイヤーピースのようです。
ちなみに、WI-XB400のノズルサイズは、調べても全然出てきませんが、これはぴったりです。
実際に装着してみると、バスドラムの表現がやや増した印象。シンバルの刺さり感も薄まった。かといって、こもった感じは微塵もなく正確に音を再現している。
そして、なにより驚いたのが、中域の表現力。それぞれの音を探さずしても生々しく飛び込んでくる。
オーディオテクニカのATH-CKS5TWには、だいぶ劣りますがかなり音に厚みが出ました。
これなら、ATH-CKS5TWまでとは言わないまでも十分楽しめる。
中域不足で悩んでる方は是非お試しください。