サーフィン

セミドライのウェットスーツ。余計な力をかけずパパっと超楽に脱ぐ方法

年々素材の進化を遂げ、昔に比べると恐ろしく柔らかくなった冬用ウェットスーツ。
とは言え、やはり体にピタッと合わせて作ってるため、腕や足を抜くのは一苦労。
北風ビュービューで手がかじかんでる時は地獄です。

しかし、この方法ならセミドライウェットスーツをいともたやすく脱ぐことが出来るのです。

セミドライウェットスーツ

バックジップのウェットを着て、「俺のジップは防水ファスナ―だぜ」なんて威張って頃が懐かしいです。

セミドライというと、表面が5㎜厚で、裏地が起毛素材のウェットスーツ。
セミドライ=半分ドライと言うだけあり、水は侵入してきます。ところがこの起毛素材がポイント。皮膚と起毛の間に入った水を体温で温め寒くならないようにするシステムなのです。

今や素材もどんどん進化し、形もノンジップやネックエントリーなどが主流となり、殆ど浸水が無いと言っても過言でないくらい性能が上がりました。

ネックエントリー。2万円台のウェットスーツ、果たしてその実力はネックエントリー・3mmジャージのフルスーツ。今回、「ウエットスーツ HIRUKAWA」でオーダー。実際に着てサーフィンしてきたので良い...

ところが、その反面、手首、足首、ふくらはぎの機密性もなかなかで、素材がかなり柔らかくなってはいるが脱ぎづらいというのも確かな事実です。
特にひざから下は、片足でウェットを踏みつけ、「えいっ」とばかりに足を抜くのを誰しも経験していると思います。
脱ぎ方が悪く生地が重ってたら、ますますイライラ。終いには強引に引っ張り、貼り合わせの部分が割けたり、爪で表面に傷を付けたりの大惨事が待ってます。

でも、この流れで脱ぎ進めれば、余計な力も心配も無用になります。

 

脱ぎやすくする手順

手首、足首を内側に折り返す

まずは、両手首と両足首を3~4cm幅で内側に折り返します。

 

ただし、あまり幅を取りすぎると裏返したときの皮膚との接地面が増え、逆に脱ぎづらくなることがあるので注意してください。

首から両腕目掛け水を投入

そうです。水を投入しウェットと体の間に空間を作るのです。
冬なので水でなくお湯ですね。首から各腕目掛けお湯を投入します。

すると折り返したところがシールとなり面白いように膨らみます。
折り返しは必ずしてください。シール性が2倍増しになり、お湯漏れが皆無になります。

片腕ずつ一気に抜く

パンパンに膨らんだところで、片腕ずつ抜くのですが、ここでポイント。


手首を必ず下にします。そうしないとお湯が逆流します。肩甲骨や腕まわりの柔軟性を生かし一気に抜きます。コツを掴むまで最初のうちは苦労するかもしれません。

ウェットの上半身を膝まで下ろす

続いて下半身。こちらは腕を抜く作業より数倍楽です。
まずは、腰のあたりからお湯を投入し、ふくらはぎから足首にかけパンパンにします。

 

そしてウェットの首の部分を膝くらいまで下ろします。脱いだ時に嵩張らぬようネック部や胴体部は、丁寧に伸ばして脱いでおくのがポイントです。

片足ずつ一気に引き抜く

この状態から一気に片足を引き上げてください。すると、スルッと裏返ります。
そう、いとも簡単に脱げるのです。足首の部分は引っ掛かりますので、最後にそっと抜くだけです。

注意点

ただし、1点だけ物凄く重要な注意点があります。
手首や足首を抜く際、「一気に」と書いてますが、全力でやらないでください。
というのも、力いっぱいやると内圧が一気に掛かり、中のお湯がもの凄い勢いで飛び出ます。それも、結構な量で。
隣に人がいたりすると被害甚大、赤っ恥をかきます。

まとめ

上半身でいうとひじから手首、下半身でいうとひざから下を脱ぐのが最も苦労します。寒空の下、サッサと脱がないと堪ったものではありません。
そんな時は、この方法を試してみてください。
最初の内は、お湯が暴発したりで、少々難しいかもしれませんが、コツをつかめば、加減をしながらスルッと一気に抜けるようになります。

では、真冬のサーフィンをお楽しみください。

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