ネックエントリー・3mmジャージのフルスーツ。今回、「ウエットスーツ HIRUKAWA」でオーダー。実際に着てサーフィンしてきたので良いとこ悪いとこ正直にレビューしたいと思います。
ちなみに前回記事にもしましたがフルオーダーで27,000円。なのに、仕上がりの良さは特筆に値するものがあります。
ネックエントリー
ネックエントリーとは、その名の通りウェットの首部が胴体の入口になります。私の首囲は37.5cm。胴体を通す入口はそれしかないのです。ノンジップより開口は遥かに少ないので、そこをガバッーと伸ばすとなると「ブチッ」と切れそうなイメージもありますが、恐ろしいほど伸縮性のある素材なので問題なしです。ほんと素材の進化には脱帽します。
そんなんでベルクロやフラップなどのパーツが要らなく首部はパーツが1個で済みます。(画像の黒い部分だけです)
となるとその分縫い目も少なくなり、動きやすさや水の侵入が最小限に留まり、ひいては保温力が高まるというのが謳い文句です。
見ての通り脱ぎ着を少しでも楽にするが故、上半身にはややゆとりがあります。
わきの下や上腕付近もかなりの余裕です。
そして、腕回りを生地で圧迫しないので腕の回転をも楽にするという利点があります。
着替えてみての感想
着替えはノンジップと同じ流れですが、最初は首の素材が馴染んでないので結構きつい。首部がお腹あたりの時、一旦休憩などすると息が詰まるような圧迫感を感じます。
しかし、これは着ていくうちに馴染みしなやかになるようです。(私はネックエントリーのセミドライも持っていますが2回目移行すっかり馴染み楽に着れてます)
そして、首部がだいぶ余るので、折り返して首に巻いてるネックリング(首輪みたいなものです)に折り込みます。
こんな感じにです。この、肌との密着感と接地面積の広さが浸水しずらいんでしょうね。
これは、サイズが合ってないのではありません。こんなに余裕があるのです。
パフォーマンス
11月初旬。その日のコンディションは、北西の冷たい風がどん吹きでハラ~ムネサイズ、そこそこドルフィンが余儀なくされる状況。
水温はまだ温いですが気温が低く、海面から手をだすと軽くかじかみます。
パドルを始めるとさすがにストレスの少なさを感じます。腕回りや背中に引っ張られ感がほとんどなく、なかなか乳酸がたまる感じがせず一気にアウトに出れました。今まで着てきたウエットの中では断然楽です。腕や肩甲骨がスムーズに動きます。
そして、アウトで波待ちを始めると気付きますが胸のあたりが空気でやや膨らんでます。これは、じきに水圧の影響で抜けてきます。
気になる場合は、首に指を突っ込み体をクネクネさせながら空気を抜くと手早く真空状態が作れます。
そしてここからがネックエントリーの本領発揮。とにかく暖かい。体に水が触れてる感じがしません。実際、新品なので生地からの浸水も少ないと思います。
で、首から浸水ですがたまに「つーぅっ」と入って来ます。まさにこの表現通り「つーぅっ」です。
そうですね、ドルフィンを適当にした時ですかね。角度と圧力が影響し隙間が一瞬できるようです。この時はさすがにかなりヒヤッとするのでウエットと肌の間は相当保温されてると思います。
千葉南だと10月半ばくらいは暑すぎるかもしれません。
首からの浸水をどうしても防ぎたい場合は、SURF8でネックベルトなるものがあるようです。
脱いでみての感想
まずは胸まわりの生地を引っ張り空気を入れ膨らまします。場合によっては口元まで首部を伸ばし空気を吹き込みます。
すると、ミシュラン君かベイマックスのように膨らみます。そして腕を片方ずつ抜いていくのです。ブランドは違いますがわかりやすい動画があるのでご覧ください。
で、私の場合最初の腕は抜けるのですが反対側が大変、、、
手首に対して手が大きいようで、なかなか抜けません。動画のように素早く脱げず休み休みになってしまいます。そんなんなので上半身の脱皮にノンジップの1.5倍くらいの時間を要します。
いっそ片側だけ「手首の部分がベルクロかジップになって開口を広げれたら良いな~」なんて本気で思ったりします。肩を負傷した時などは「脱げるだろうか?」などの不安もちょっとあります。
まとめ
運動性、保温性は背中のジップ式やノンジップと比べてもかなり良いです。
しかし、脱ぎ着には慣れとコツがいります。ご自身の体形や腕回りの可動域が脱ぎ着にはかなり影響します。
また、前回も記事にしましたが「おしっこ問題」。うっかりしてしまうと全然抜けません。胸のあたりにしばらく同居します。
せっかく寒さを防げ長く海に入ってられるのに尿意が常につきまとうというストレスは結構あります。
それらも含め「大丈夫!」という方にはかなりおすすめできます。
それと、家庭の事情で高いウエットを買えないお父さんがた(自分もそうです)、安いものをあれこれ悩んで洋モノやブランドものの廉価版を買うなら、迷わずこれを選択することをおすすめします。とにかくクオリティーには満足できるはずです。
長くなりスミマセンでした。