年愛用し続けたコールマンの4段式リクライニングチェア。もう20年以上でしょうか?決して丁寧に使ってたわけではないのに未だ元気。
ところがこの椅子、大きすぎが難点。最近の我が家のスタイルには全く馴染めなくなってしまったのだ。しかし、すわり心地も良いし愛着もあるのでお蔵入りさせるのは何だか惜しい。。。
そんなわけで、少し形を変えて再利用することにしました。
コールマン 4段式リクライニングチェア
コールマンのヒーリングチェア。今は私の中でイチオシです。
でも、正直このリクライニングチェアの方が実はお気に入りです。
正式名称は「Reclining Captain Chair」というようだが残念ながらすでに廃盤である。
で、何がいいかというとまず、すわり心地。座面も背面も生地に張りがあるタイプなので座った瞬間少し硬さを感じるが、体重をあずけると沈みすぎず絶妙なバランスで体を支えてくれる。なので、長時間座っていても疲れ知らずです。
そして、長時間ボーッと座れる椅子に付き物なのが襲ってくる睡魔。
すると、ここからがこのチェアの本領発揮。
ハイバックなので頭まで支えてくれ、そのまま背もたれを倒したときの快適さは、みなさん想像できるのではないでしょうか。
今回は、このチェアを焚き火でも使いやすく、そしてダウンサイジングも兼ねローチェアにしてみようと思います。
作業手順
この椅子の可動部のピンは全てリベット留めです。ただし、組立の際も同じようにリベット留めにすると「ハンドリベッター」なる工具が必要みたいです。でも、わざわざこのためだけに購入するのもアレなので今回はをナット留めにすることにしました。
外すリベットは赤で印をつけた4箇所、両側合わせて計8箇所です。(写真では見えませんが、残り一か所は足貫パイプの固定リベットです)

代用のピンは、【M5×60mmのトラス頭ネジセット】2つに【M5×35mmのトラス頭ネジセット】4つを購入してきました。
作業開始
分解工程
分解するためにまずはリベットピンを外す必要があります。リベットは皿の部分にドリルをあて、ピンまで掘り込む、つまり、穴をあけることで皿とピンの接合部を削り落とし皿を外すのです。

ところが、これが結構大変。芯はズレるし、力の加減は難しい。掃除機で削りカスをマメに吸い取らないと、踏んずけた時皮膚に食い込み結構痛い。そんなこんなで、分解に1時間半くらいかかってしまいました。
切断工程
今回は、脚を141.5mm切断しようと思います。微妙な寸法ですが、これは今まで座面を固定していたピン穴をそのまま生かし、アーム部の固定用にしようと思ったからです。そうすれば、穴開け工程が一つ減らすことができるので。
パイプは、金のこを使ってカット。この作業は、あっという間です。

組立工程
あとは、組立です。ナット留めなのでピン(ボルト)を通して締めるだけ。ただし、リベットの場合、余計な出っ張りは無いですが、ナットの場合、必然的にナットの出っ張りが生まれます。体の動かし方によっては服や皮膚に引っ掛けてしまう心配は若干ありそうです。

そして、足貫というのでしょうか?強度を高めるため横に這わせたパイプ。今回は、「脚が短くなったので大丈夫」と勝手な解釈をし、無しでいくことにしました。(本当は面倒なだけですが)
そして、ばらした逆工程で元のように組み立てれば完成です。
インプレッション
すわり心地はやリクライニング機構はそのままで、座面が26cmくらいになりました。

ちょっと探して見ましたがロースタイルチェアでハイバック、しかもリクライニング式で枕付きのチェアなんぞ、そうそう無いようです。
改造前と比較するとこんな感じ。


収納時の横幅は当然ながら変わらずですが、長さにおいては102cmから87cmくらいになりました。


ということで、再び陽の目を見そうなオールドチェアのお話しでした。。。