実家の物入れからザクザク出てきたキャンプ用品。その中のひとつであるOptimusのケロシンストーブに今回は火を入れてみました。
恐らく使うのは20数年ぶりと思われるので一体どうなることか。
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オプティマスNo.45
神々しく光る真鍮ボディーのストーブ。凄く欲しいとは思わないものの、色や形、そしてマニアックさ加減に以前より興味はあったのです。
そんな折、実家の物入れから突如登場したのでずいぶん驚きました。
ケロシンストーブとはその名の通り灯油を燃料としたバーナー。
しかし、ガスやホワイトガソリンに比べるとちょこっと、いやいや相当扱いが面倒そうな感じです。
点火までの道のり
まず、バーナーヘッドの余熱皿に液体燃料や固形燃料を入れ燃焼させることから始まります。そうすることで、タンク全体を暖めタンク内の空気と燃料である灯油を膨張させます。これをプレヒートと呼びます。
プレヒート後、空気をポンプで圧送し、バーナーヘッド部のチューブへ送り込まれた燃料が熱せられたチューブ内を通過する際、液体が気体(ガス)へと変化し、バーナートップで燃焼するという構造です。
一旦炎が上がると、その炎自体がバーナートップを熱するので、ガス化がさらに進みより燃焼しやすくなるという仕組みです。
と、書きましたが実はこの理屈をよく理解しないまま点火作業を進めていたのです。
取扱説明書確認
詳しい取説などは無いようです。しかし、ストーブが収められているブリキのケースの裏ブタに可愛いらしいイラストで説明がざっくりかいてあるのでひとまずその通りにやってみました。
早速、タンク内に灯油を少し入れ、バーナーヘッドを取り付けるためセンターキャップを外すと、なんと灯油がいきなり噴き出てきました。
嫌な予感の始まりです。
➀第1工程
火だるまになるのはご免なので、ひとまず漏れた灯油をきれいにぬぐい、ヘッドを取り付け、余熱皿に液体燃料(アルコール)を投入。
そこにライターで点火し、燃焼させます。ここまでは当たり前ですが順調です。燃料が燃え尽きアツアツになったところで第一段階が終了。
➁第2工程
エアバルブを閉じて、ポンピングをします。ちょっと緩い感じも否めませんが加圧してる感触はあります。
すると、「ジュクジュク」音とともに液体がにじみ出てきたのです。こんなもんかなと思いつつ気安く点火したのが大間違い。
ススと嫌なにおいを上げ激しく燃えだしたのだ。ガスが燃焼というより灯油に直接引火した模様です。もう、写真どころではありません。
あれよあれよという間にバーナーヘッドや風よけが煤で真っ黒に。
しばらく様子をみたもののさすがに正常ではないようなのでエアバルブを開放し消火。
③プレヒートをしっかり行い再挑戦
リベンジという事で、先ほどよりプレヒートをしっかり行い、ポンピング開始。すると、バーナーの穴から灯油が一筋の細い線で小便小僧のように吹いてきました。
これはと思いながらも点火。当然ですがメラメラと勢いよく燃え上がりました。
しばらく様子を見たのですが、「ジュジュジュー」なる音もしだし、火だるまになりそうなイヤーな予感がビンビンとしてきたので、もう無理ということで敢え無く実験中止。
④最後に気づく
なんと、ブリキ缶の背中側にススが出る時の注意事項が書いてあるじゃないですか。
バーナーヘッドの穴を針などでつつき掃除する必要があるようです。
そうですよね、未使用品ではないので少なからずススやカーボンが管の中に蓄積されてるはずです。
基本のキであるレストアを怠った当然の報いです。
まとめ
レストアをして再度リベンジする予定ではいます。しかし、そのあとは、丁寧に磨き部屋のオブジェにしようかと思ってます。
というのも、今の世の中、これは少し不便すぎます。特にファミキャンともなると、「いい加減にお湯沸けたのー」という怒声が聞こえてきそうです。灯油のにおいも手につくとしつこいですし。
でも、一人でゆっくり楽しみながらやるぶんには良いおもちゃです。まさに、「大人のおもちゃ」です。
「相変わらず馬鹿やってるな」と鼻で笑われてしまいそうですが、本日はここらへんで〆させていただきます。