ヘルスケア

自己免疫力強化。コンビニで目にする乳酸菌飲料を比較してみました

今年の冬は辛かった。。。
ちょっとした風邪を一か月半引きずり、挙句に人生初のインフルエンザに。今までにないくらい弱り切り、処方された薬を飲みまくったが調子は今ひとつ。
どうも、体の芯や手先・足先も冷え、免疫力も低下しているようだ。
そこで、処方薬を一切やめ、身体の内部改善に取り組むべく、今流行りの乳酸菌飲料、いわゆるヨーグルトを摂取し自己免疫力を高めることにしてみました。

ところが、コンビニを覗くとあまりにも種類が多すぎる。そんなんで、今回はコンビニでよく見かける乳酸菌飲料それぞれの特徴と何をどう飲めば良いかを自分なりに分析してみました。

人間の体は菌だらけ

私たちは、100兆個を超える菌と共生してます。これらを常在菌と呼び、その多くはおなかの中に住み着いている。一説によると、一千種類以上、重さにして約1㎏だそうです。

みなさんもよく耳にする「善玉菌」と「悪玉菌」。
健康な人の腸内には、「善玉菌」が2割、「悪玉菌」が1割います。

「なんだ、悪玉菌はたった1割程度か」と感じますが、実は、残りの7割が「日和見(ひよりみ)菌」と言い、これがなかなかの問題児。

というのも、日和見菌は、その時々で勢力の強い菌の味方をするという、どっちつかずの菌なのです。
加齢やストレス、疲労や偏った栄養などで「悪玉菌」優勢になると、一気にバランスが崩れ、体のあちこちにトラブルを引き起こすのは、日和見菌が悪玉側に加勢し、腸内の8割が悪玉に支配されるという事です。

免疫力向上&整腸効果を期待したが

日頃からお腹が緩いので、今回は免疫力向上と整腸効果を期待し、かのR-1を飲み始めた。ところが、お腹の緩さは一向に良くならない。
なぜ?
どうやら、乳酸菌は腸全体に効果があるわけでなく、菌の種類によっては「大腸だけ」「小腸だけ」と、届く部位が限られているようです。

では、それぞれの菌は「どの部位で働くのか?」。

ひとつの目安として、「乳酸菌は小腸」「ビフィズス菌は大腸」「十二指腸は有胞子性乳酸菌」と覚えておくと良いそうです。

出典:菌活・腸活ラボ

 

なるほど! R-1は、小腸の改善に効果的だが、便秘・下痢などに関連する、大腸の整腸作用に対しては、力不足なのですね。

で、そんなことも考えながら、コンビニでよく見かける乳酸菌飲料それぞれの特徴をまとめてみました。因みにどれも「特定保健用飲料」でないため効果は明記できず、「~があると考えられる」という宣伝文句を信じるかたちです。

コンビニでよく見かける乳酸菌飲料

明治プロビオヨーグルトR-1

  • はっ酵乳
  • OLL1073R-1乳酸菌(ブルガリア菌の一種)
  • 生きたまま菌が腸に到達というより、腸内で増殖する際、菌の外に多糖体(EPS)というネバネバ物質を作り出す。このEPSが「人の強さを促す乳酸菌」となる。
  • EPSは、腸内にあるナチュラルキラー細胞(NK細胞)を活性化させて異常細胞をやっつける。
  • NK細胞は主に小腸で働いていると言われている。
  • インフルエンザ、風邪にかかるリスクが低減された。

恵 megumi ガセリ菌SP株ヨーグルト

  • はっ酵乳
  • 旧雪印乳業が発見した人由来の乳酸菌、ガセリ菌が10億
  • 生きたまま腸に到達するタイプ
  • 内臓脂肪を減らす機能があることが報告されている
  • 7日間摂取すると、摂取後90日間を過ぎても体内にガセリ菌が存在することが認められた。
  • 内臓脂肪については、はっきりとしたメカニズムは解明されていないが、腸の動きが活発になったことで、食べ物の移動が早まり、脂肪や糖分の過剰な吸収を防げたのではないかと考えられている。

明治プロビオヨーグルトLG21

  • 発酵乳Lactobacillus Gasseri(ラクトバチルスガッセリー)OLL2716株
  • 胃酸に対して耐性が高く、胃の細胞への定着性も高い
  • 胃がんの発生原因の一つとされている、ピロリ菌を攻撃し抑制すると言われている。
  • 胃で生き残る力が強いという画期的な特徴を持っている。

守る働く乳酸菌L-92乳酸菌

  • 清涼飲料水
  • 「カルピス」由来の乳酸菌研究により選び抜かれたラクトバチルス・アシドフィルス菌L-92株
  • アレルギー症状の原因となる「lgE抗体」の産生を抑制、花粉症改善や通年性アレルギー性鼻炎改善の期待もできると言われている。
  • 加熱殺菌可能なため、殺菌されており賞味期限が9か月と長い。

シンバイオテックス ヤクルト W

  • 乳製品乳酸菌飲料
  • 乳酸菌シロタ株 300億個/1本
  • ガラクトオリゴ糖 2.5g/1本
  • シロタ株とガラクトオリゴ糖等(腸内の乳酸菌を増やす)一緒に摂取でき、おなかの健康を守る働きがさらに高まると考えられている
  • シロタ株は主に小腸で働く
  • 腸内環境を改善し、ビフィズス菌を増やす効果がある。つまり、小腸だけでなく大腸にも効果あると言われている。

ハウス まもり高める乳酸菌L-137

  • 清涼飲料水
  • 乳酸菌L-137 100億個配合配合
  • 加熱殺菌しており、生菌より安定した強い作用を維持
  • インフルエンザ感染防御や風邪予防、歯周病改善など免疫力向上作用が確認されている。

 

LG21は、唯一胃酸への耐性の高さを謳ってますね。

「生きたまま腸に到達する」という商品については、実は、胃酸などで多くの菌が死んでしまい、すべての菌が小腸・大腸まで到達するわけでもないようです。
そこで、腸への到達率をあげるため、一般的にこのタイプを摂取するタイミングは『食後の胃酸が薄まったタイミング』推奨されているようです。

まとめ

コンビニで見かける5種について、LG21は「胃」、あとは「小腸」に効果があるようです。ただし、「特保」では無いので、効果を明確に謳ってるわけでなく、私たちからみれば宣伝文句を信じ、試してみるしかないですね。「信じる者は救われる」という感じでしょうか。

比較検討の結果私の場合、免疫力向上という事で、この2点押しでいこうと思います。

まずは、腸に到達しない限り話がスタートしないので、胃をスルーしてから腸内で菌の外に多糖体(EPS)という物質を作り出す「R-1」と、少ないながらも腸まで到達さえすれば菌が3か月生き延びられるという「恵 megumi ガセリ菌SP株ヨーグルト」(7日間連続して飲む必要がありますが)。

飲み方は、毎朝「R-1」を1本、昼食後の胃酸が薄まったタイミングで「ガセリ菌」を1本、この2種をしばらく飲み続け、免疫力を鍛え直そうかと思ってます。
ちなみに、数種類の菌を同時摂取しても、菌同士が喧嘩になることはないそうです。

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